こんにちは。

前回、付言事項の具体的な内容を6つくらいお伝えしましたが、その中でも、
私は「生前の厚誼に感謝」が書かれた付言事項が一番好きです。
目的があって付言するのであって、好き嫌いで判断してはいけませんが、遺言書作成を手伝っていると感謝の付言を公証人が読み始めると私はすぐ泣きたくなってしまいます。
遺言書を作成する人は、その行為だけで思いやりがあり、家族への愛を感じるのですが、付言でその思いに触れると、全くの他人である私も温かい気持ちにしていただけます。
例えば、
「私は、妻や子供たちのおかげで幸せ人生でした。家族の皆には本当に感謝しています。ありがとうございました。特に永年苦楽を共にしてきた妻には感謝の気持ちで一杯です。」
「姪の〇〇には、特に、私の兄□□が他界してから以前にもまして私のことを気遣い優しくしてくれ、感謝しています。せめてものお礼として、私の財産全てを姪の〇〇に遺贈しますので、快く受け取ってください。〇〇とご家族の皆さんが幸せな生活をおくられるようにお祈りしています。」

こんな付言を残してもらえたら、ご家族も悲しみだけではなく、遺言者が良い人生を送れたんだと安心するでしょうね。
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